佐賀新聞の記事よりイカの王様はアオリイカ

釣りのお話
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【平成24年4月26日(木)の佐賀新聞より】

イカの中でも大型のアオリイカ。
釣趣とともにイカの王様と称されるその味覚に魅せられのめり込む
アングラー(釣り人)は数知れない。
特に餌木と呼ばれる、エビなどを模したルアーを用いた釣り方は
「エギング」という名で全国に浸透している。

神経質なイカで普段はダイバーが近寄るだけで逃げてしまうほど。
警戒心が薄れる産卵期を狙い6月に伊豆諸島の周辺の海に潜った。

水深25メートルまで進むと、シイの木が横たわっていた。
もともと、海藻やサンゴの陰に卵を産み付けていたが、最近では
資源保護のために、各地の漁協が産卵床として木を沈めている。

黒潮が洗うためか、水は青く澄み、30メートル四方がはっきりと見渡せる。
静かに産卵床に近づく。
胴長40センチを超える大きさのアオリイカの群れが目に入った。
100杯はいるだろう。

引用先:DAIWA アオリイカ

その多くがペアになっている。
体が大きい雄が、雌のボディーガードのように
付かず離れずそばに寄り添う。

あるペアに注目していると突然大きな雄が白い体を黒く変色させて
触腕を大きく広げた。
連れ添っていた雌に「浮浪雄」が近寄ってちょっかいをだそうとしたからだ。
雄はその輩と雌の間に割って入った。
するとあたかも体を縦に二分したかのように雄に対しては威嚇の黒い色を
示したまま、雌に対しては優しい白い色を見せるという離れ業を
演じたのだ。
浮浪雄は逃げ去った。

引用先:DAIWA アオリイカ

そのまま雌は産卵床の奥へと入り込み、房状の卵を産み付けた。
雄は雌が産み終るまで産卵床の入り口で待ち出てきた雌に寄り添うように
沖の方へ一緒に泳ぎ去った。

イカには、こんな紳士的なエスコートができるのか
思わず反省してしまった自分がそこにいた。
(引用:豊田 直之様の記事より)

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