シマノの中堅機種として11年に発売されたバイオマスターですが、私はまだまだ現役でライトゲームで使用してますし、今後も使っていく予定のため今回は久しぶりにオーバーホールをしてみました。
11バイオマスターのカスタム
今回はパーツを組み立てると同時に各ポイントにボールベアリングを追加していくカスタムも進めていきます。
標準の機種にボールベアリングを追加してカスタムする事で、スプールの動きが滑らかになりドラグシステムが向上したり、ラインローラーがクルクル回るようになるカスタムだと思ってます。
基本的にカスタムしたから『魚が沢山釣れるようになる!!』とか上位機種の『ツインパワーと同等品になる!!』って訳ではありませんが、ノーマルよりはカッコいいと思います。
オーバーホール後の各パーツの組立てを行いながらチェックしていきましょう~
ドラググリスを塗る
シマノのスプールの中にはドラグ座金(フェルト)が入ってます。
長年使用していると、このドラグ座金(ドラグフェルト)に添加してあるドラググリスが乾いてしまったり、海水などでベチャベチャになっていたりしますので、このドラグ座金(ドラグフェルト)も洗浄して、新しいドラググリスを塗ってやってください。
ベール部分
細かいパーツが集まっているベールのアーム部分です。
常にベールを起こしたり閉じたりと一番繰り返して稼働する部分ですので、たっぷりとグリスを塗っておきます。
パーツ同士が重なる部分にも塗っておきましょう。
使用しているグリスはシマノの純正品のグリスです。
ラインローラーの2BB化
ラインローラーには標準で1個のボールベアリングが内蔵されてます。
標準の1BBラインローラーシステムを順番通りにパーツを並べた写真です。
No.35 固定ボルト 50円
No.24 ラインローラー受ケ 100円
No.19 ラインローラーベアリングカラー 100円
No.23 ボールベアリング(4*7*2.5 SARB) 1,200円
No.22 ラインローラーブッシュ 50円
No.21 ラインローラー 500円
No.20 ラインローラースペーサー 100円
No.19 ラインローラーベアリングカラー 100円
No.43 アーム固定軸 500円
このままベアリングにオイル、そしてその周辺にグリスを塗って組み立ててもいいけど、せっかくなんでボールベアリングを1個増やして1BBから2BB仕様のラインローラーを組みたいと思います。
左:座金3個
中:ローラーベアリングカラー1個
右:アームローラーブッシュ2個
これらは釣具店に10ステラ用のパーツを11バイオマスターに代用するために取り寄せたものです。
この取り寄せたパーツと、ミネベア製のボールベアリングを1個注文します。
ラインローラーに使用するボールベアリングサイズ
HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)だとHRCB-740ZHiを注文します。
取り寄せたパーツが揃ったら、上記写真の様に並べて組立てれば2BB化は完了です。
2BB化にしたのでクルクルとラインローラーが回るような気がします。。。
ラインローラーの2BB化は” ヘッジホッグスタジオ ”で『11バイオマスター用 ラインローラー2BB仕様チューニングキット』として販売されていますので、そういったカスタムキットを買えば簡単に2BBカスタムも済みます。
スプールシャフトにボールベアリングを追加
スプールシャフト部のスプールを受ける箇所にカラーがありますが、このカラーをボールベアリングに交換する事が出来ます。
まずはスプールウケのパーツ
このパーツを外すには小さいイモネジを外す工具(極細の六角レンチ0.89mm)が必要になります。
上の写真の中央にある白い丸いパーツがありますが、そのパーツをボールベアリングに交換します
交換するだけなので、簡単に1個のボールベアリングを追加する事ができます。
ここで使用するボールベアリングの種類は
品番:1170ZZ(シールドタイプ)
サイズ:内径7mm×外径11mm×厚さ3mm
NMB(ミネベア)型番:DDL-1170ZZ
HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)だとHRCB-1170ZHi を注文します。
ハンドルノブにボールベアリング追加
11バイオマスターのハンドルノブには1個のボールベアリングと1個のプラスチック製品のカラーが内蔵されてますので、このプラスチック製品のカラーをボールベアリングに交換します。
使用するのは【ミネベア社 DDL-ZZ シリーズ 薄型両シールドラジアル玉軸受】
HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)だと HRCB-740Hi を注文します。
ついでに コルクノブ に変更して完了です。
ボディ内部のカスタム編
ここからはボディ内部にボールベアリングを2個追加していきます。
禁断のカスタムです。
上位機種にはあってバイオマスターに無けど、ボディ内部にある2か所のカラーをボールベアリングに変更すれば少しでも上位機種に近づくことができます。
ウォームシャフト摺動子にボールベアリングを追加
まず1箇所目はウォームシャフトの摺動子の内部に小さいボールベアリングを入れる事ができます。
この部分です。
この部分をさらに分解すると
中央にある黒いプラスチック製品がありますが、このパーツをボールベアリングに交換します。
使用するのは新たに準備するボールベアリング(DDL-520ZZ)と10ステラC2000HGSの部品番号102の”クロスギアピンカラー”が必要になります。
(他にも間に入れるシムも10ステラ用を代用してます。)
ウォームシャフトを支えるボールベアリング
最後にボールベアリングを追加するポイントはウォームシャフトを支えるパーツです。
下に白いパーツがありますが、このプラスチック製品をボールベアリングに交換します。
ここも先ほどと同じように、10ステラのパーツを流用可能です。
ボールベアリングは純正品だとけっこうなお値段がしますので、ここもミネベア製のボールベアリング(DDL-630ZZ)を注文
(薄くて白いワッシャーは10ステラ用です。)
ここもパーツの交換だけで済みますので簡単にカスタムできました。
最後に
最後に、カスタムは自己責任でお願いします(^^;)
すでにパーツの供給も終わっている11バイオマスターですが、ボディが丈夫なんでまだまだ使えそうです。
今回は10ステラの展開図を見ながら、11バイオマスターには無いボールベアリングを探してカスタムを行いました。
ノーマルの状態だとたった6個のボールベアリングですが、今回フルベアリングとして追加できるボールベアリング5個を追加して合計11個のフルベア11バイオマスターが完成です。
このカスタムで巻きが軽くなったとは言い難いですけどね^^;
自分でメンテして改造しながら楽しむってのは、釣りのひとつの楽しみかもしれませんね。
(おわり)
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